【個人が絶対に加入するべき】賠償責任保険の必要性〜選び方をプロが解説

個人向け賠償責任保険

あなたは個人賠償責任保険という保険をご存じでしょうか。

最近では都道府県によっては自転車保険の義務化がされたり、お子さんの学校から案内される保険などでみることの多い保険です。

「詳しくは知らないけど、人に迷惑をかけてしまった時に使える保険。」
とざっくり理解している人はいるんじゃないでしょうか。

知っているようで、あまりよく知らない自転車保険を説明させていただきます。

こちらの記事を読むと
  • 個人賠償責任保険の詳しい補償内容
  • 個人賠償責任保険の選び方や加入方法
  • 身近に起きるかもしれない事例

上記の内容を知る事ができ、賠償責任保険の選び方に迷わなくなります。

個人賠償責任保険の必要性とは

個人賠償責任保険の必要性

「個人賠償責任保険って必要?」
という質問をよく受けます。

結論から言うと必要です。

なぜ個人賠償責任保険が必要かというと、

  • 日常で起こりうるリスクに備えるため
  • 日常生活を送るための安心感を得るための

大きく分けるとこの2つになります。

それでは一つずつ、分かりやすく解説していきまます。

日常生活で起こりうるリスク

個人賠償というぐらいですから、この保険は
「法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険」です。

これだけ聞くと難しく聞こえますが、わかりやすくいうと、
「第三者の体にケガや、物を壊してしまって訴えられたとき」に賠償する保険です。

日常生活で訴えられそうなケースって想像できますか?

例えば、

日常生活での訴訟のリスク
  • お子さんが友達と遊んでいてケガをさせてしまった
  • 自転車に乗っていて、歩行者とぶつかって怪我させてしまった
  • 百貨店で化粧品を落として割ってしまった

上記のようなケースがあります。

特に最近は自転車に乗っていて、信号待ちをしていた方を撥ねてしまって大けがをさせてしまったという、悲惨な事故もニュースで報道されましたね。

参考情報:NHK WEB特集 自転車“ながら運転”で事故死~加害者「すべての人を不幸に」

このように高額な損害賠償請求がある事を考えると、日常生活でも多額な損害賠償を請求される可能性があるから、しっかり備えておく保険です。

保険で得れる安心感

次に、保険があることで得られる安心感について説明します。
例えば、お子さんがお友達をケガさせてしまったらどうでしょうか。
ケガの程度にもよりますが、入院や通院による治療費が発生します。

椅子から落ちて、半身不随なんてことが発生したら、とても大きな賠償をする必要があります。

他にも、自転車に乗っていて車に衝突し壊してしまったとします。
車両の修理費用を賠償する必要が出てきます。車の修理代なので数百万円となる可能性もあります。

このようなことがおきてしまうと、とても高額な金額を支払うことになります。

高額な損害賠償のリスクをカバーするのが、個人賠償責任保険です。

子供が小さいから、と思われる方もいるかもしれませんが、しっかりと備える必要がある保険です。

個人賠償責任保険ってどんな補償?

個人賠償責任保険ってどんな補償?

日常生活において必要不可欠な個人賠償責任保険ですが、補償内容を一緒にみていきましょう。

補償内容と、補償の範囲を説明します。

まずは、補償内容を説明します。

【損害賠償責任保険】補償内容

個人賠償責任保険とは、日常生活で他人にケガをさせてしまったり、他人のものを壊してしまい、法律上の損害賠償責任を問われた場合の損害額を補償する保険です。

法律上の損害賠償責任というのは、裁判しなきゃいけないって思うかもしれませんが、そんなことはないんです。

次に、補償範囲を説明します。

【損害賠償責任保険】補償範囲

個人賠償責任保険の補償対象となるのは、

損害賠償責任保険の補償の範囲
  • 契約者
  • 契約者と同居の親族
  • 別居の未婚のお子さま

※別居をしている既婚(婚姻歴がある)のお子様は対象外

上記の範囲の方が対象となります。

ですので、ご家族のうち1名でも個人賠償責任保険に加入していれば、同居のご家族全員を補償しますし、大学に通うために別居しているお子さんなども補償されます。

もちろん、ペットも対象となります。

保険会社の商品によっては、生計を共にしていなくとも「同居の親族」であれば補償の対象となる保険商品もあります。

【個人賠償責任保険の選び方】

次に、個人賠償責任保険はどうやって選ぶかを解説します。

選び方のポイントは3つあります。

賠償責任保険の選び方の3つのポイント
  • 補償の上限額
  • サービス内容
  • 保険料

上記の3つのポイントを注意して選ぶようにしましょう。

【賠償責任保険】補償の上限額

個人賠償責任保険は同じ補償のように見えても、補償が1,000万円のものもあれば、無制限で補償するものもあります。

保険料はそう大きく変わらないのですが、万が一のリスクを考えて1億円以上を選択してください。

実際にあったケースですが、坂道を下ってきた小学5年の少年の自転車が歩行中の60代女性と衝突し、歩行者の女性が意識不明となったケースがあります。この場合は、賠償金として約1億円のお支払いとなりました。

参考情報:一般社団法人日本損害保険協会パンフレット

【賠償責任保険】サービス内容

賠償責任保険のおススメは、示談交渉サービスがついているものです。

これがあると、万が一揉めてしまった際に、保険会社があなたに代わって相手方と交渉をしてくれるサービスです。

万が一示談交渉のサービスがついていなかった場合、あなたが示談交渉を行う必要があります。これは素人のあなたには無理です。

相手が法律の専門家だった場合、法律の専門家ではない人が戦うのは分が悪いです。

だから、代わりにプロが代わりに示談交渉してくれるサービスは必須です。

【賠償責任保険】保険料

保険料は一般的には年間数千円から一万円ぐらいの商品があります。

そう大きな差は生まれないのですが、余計な出費は避けたいですね。

実際には加入する方法によって、大きく変わってきます。

次に、加入する方法をお伝えします。

個人賠償責任保険の加入方法

個人賠償責任保険の加入方法

多くの場合は、自動車保険や火災保険、または傷害保険に「特約」という形で加入することが多いです。

例えば、

個人賠償責任保険の加入方法
  • 「自動車保険」+「個人賠償責任特約」
  • 「火災保険」+「個人賠償責任特約」
  • 「傷害保険」+「個人賠償責任特約」

※傷害保険には、自転車保険やゴルファー保険も含まれます。

最近では、クレジットカードのオプションで付帯できるケースもあります。

おすすめは、自動車保険などの特約で付帯し、過剰に加入しないことです。

実際にあった賠償の判例

賠償責任保険の実際にあった判例
賠償額(※)事故の概要
9521万円男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折などの傷害を負い、意識が戻らない状態となった。(神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決)
9266万円男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失など)が残った。(東京地方裁判所、平成20(2008)年6月5日判決)
6779万円男性が夕方、ペットボトルを片手に下り坂をスピードを落とさず走行し交差点に進入、横断歩道を横断中の女性(38歳)と衝突。女性は脳挫傷などで3日後に死亡した。
(東京地方裁判所、平成15(2003)年9月30日判決)

※判決文で加害者が支払いを命じられた金額(上記金額は概算額)。上記判決後の上訴などにより、加害者が実際に支払う金額とは異なる可能性がある。
出典:日本損害保険協会のホームページ

この表のように、高額な判例事例があるため、高額な賠償となるケースがあります。

ですので個人賠償責任保険が必須です。

個人賠償責任保険:まとめ

現在加入している保険をしっかり確認し、個人賠償責任保険(特約)にちゃんと加入しているか保険証券を確認しましょう。

重複して加入していないか、不足していないか確認してみましょう。

保険証券の内容を見て、補償内容が適切かどうかわからないというという方は、保険のプロである弊社までお問合せください。

賠償責任保険の「よくある質問」

飼い犬が通行人を噛んでケガさせてしまった場合も補償があるの?

飼い犬が起こしてしまった事故についても、保険で補償される可能性が高いです。
※保険の商品によって補償に範囲ば違いますので、ご加入している保険会社への確認が必要です。

子供が友達のタブレットを壊してしまったのですが、保険は使えますか?

友人のご家族から直してほしいと訴えられた場合に、保険で対応することが出来る可能性があります。

誤って踏切に進入し、電車を止めてしまったのですが、保険は使えますか?

鉄道会社から訴えられてしまった場合に限り、保険で対応することが出来る可能性があります。

保険の相談は無料ですか?セールスされますか?

無料です。弊社は押し売りは行いませんのでご安心ください。