ペットの健康を守るためには、治療費の準備が欠かせません。
病気や事故で突然高額な医療費が発生する可能性があり、ペット保険に加入することで、ペットの治療費リスクを軽減できます。
この記事では、ペット保険の必要性やメリット、ペット保険の選び方についてペット保険のプロが分かりやすく解説します。
最後までご覧いただくと「ペット保険の基本」「ペット保険の選び方」「ペット保険の加入方法」が簡単に分かるようになります。
- ペット保険の必要性とは?
- ペット保険に加入しない場合のリスク
- ペット保険に加入する際の流れについて

【保険コンサルタント:長谷川】
保有資格
- 損害保険募集人資格
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- FP2級
保険業界歴12年、火災保険取扱件数2,000件、保険金の請求対応の顧客満足度98%
ペット保険は必要?

ペット保険の基本について
ペット保険の基本について下記の項目を解説。
- ペット保険とは
- ペット保険の対象となる費用や治療
- ペット保険の利用状況と普及率

それではペット保険の基本について一つずつ解説します
ペット保険とは?
ペット保険は、ペットの病気や怪我に対する医療費を補償する保険です。
ペットの治療や手術費用など、思わぬ医療費の負担をペット保険は軽減します。
ペット保険は飼い主の経済的な負担を和らげ、ペットの健康を守るために有効です。
ペット保険の対象となる費用や治療
ペット保険でカバーされる主な費用は、病院での診察料、検査費用、治療費や手術費用などです。
また、ペットが事故に遭った場合の治療費や、特定の病気にかかった場合にもペット保険で補償されることがあります。
ただし、すべての病気や治療が対象となるわけではなく、ペット保険の内容に応じて補償範囲が異なります。
ペット保険の利用状況と普及率
ペット保険の普及率は、年々増加しています。
とくにペットを家族の一員と考える飼い主が増えたことにより、ペット保険に加入する人が増えている傾向にあります。
最新のデータによると、日本でペット保険に加入しているペットの割合はおおよそ20%前後です。
ペット保険加入によるメリット
- 経済的負担を軽減できる
- 高額な治療費や手術代をカバーできる
- ペットの健康管理がしやすくなる
経済的負担の軽減
ペットは高額な治療費がかかることがあります。
ペット保険に加入することで、急な治療や手術にかかる費用をカバーでき、飼い主の金銭的な負担を減らすことができます。
高額な治療費や手術代への対応
とくにペットの病気や怪我が重篤な場合、治療費が非常に高額になることがあります。
ペット保険に加入しておけば、高額な治療費や手術代を保険金でカバーできるため、ペットの治療をためらうことなく受けさせることができます。
ペットの健康管理がしやすくなる
ペット保険に加入することで、健康診断や予防接種を受けるきっかけになります。
ペット保険の対象となる費用に関する情報が提供され、定期的な健康管理がしやすくなります。
ペット保険に加入することでのデメリット
- ペット保険には毎月の保険料が必要になる
- ペット保険の補償内容に制限がある
- ペット保険の契約後は一定の待期期間がある
ペット保険の保険料の支払い負担
ペット保険の加入には毎月の保険料が必要となります。
ペット保険の保険料はペットの年齢や種類、プランに応じて変わりますが、飼い主にとっては継続的な支出となるため、その負担が大きく感じられます。
ペット保険の補償範囲に制限がある
ペット保険の補償範囲には制限があります。
例えば、特定の病気や治療はペット保険の対象外となっている場合や、病気の発症から一定期間内は保障が適用されないこともあります。
ペット保険の契約内容によっては、飼い主が思ったより補償されないことがあるので注意が必要です。
ペット保険の待機期間や免責期間
一般的なペット保険には、契約後一定期間は保険が適用されない待機期間があります。
また、免責期間があるため、最初の一定期間内に発生した病気や怪我に関しては、保険金が支払われないこともあります。
この点についてはペット保険の契約前にしっかりと確認しておきましょう。
ペット保険の種類と特徴
ペットの健康保険(治療費をカバー)
ペットの健康に関するペット保険は、主に病気やケガに対する治療費をカバーするものです。
飼い主はペットが体調不良やケガで動物病院に行く際、自己負担を減らすことができます。
通常の病気やケガに対応する健康保険
通常の病気やケガに対応するペット保険では、診察料や検査費、薬代、手術代などがカバーされます。
例えば、風邪や骨折といった比較的軽い病気・ケガに対する治療が対象となります。
ペットが健康を損なう時に、治療費の負担を軽減できるため、ペット保険は飼い主にとっては安心できる選択肢です。
予防接種や定期検診の補償範囲
一部のペット保険では、予防接種や定期検診の費用を補償対象に含めていることもあります。
これにより、病気の予防や早期発見に役立つ定期的な健康チェックがしやすくなります。
予防医療にかかる費用をペット保険でカバーできると、長期的な健康管理にも有効です。
事故や病気に対応する保険
事故や病気に特化したペット保険では、ペットが事故に遭ったり、病気にかかった場合の治療費をカバーします。
これにより、予期しない出来事に対する経済的な負担を軽減できます。
事故による治療費(外傷や骨折など)
事故により外傷を受けた場合や骨折、裂傷などの治療に対して支払われるペット保険です。
例えば、交通事故に遭った場合や、高所から落ちて骨折した場合の治療費が対象となります。
これらの治療は高額になることが多いため、ペット保険の加入が役立ちます。
以下は、事故による治療費とペット保険が適用された場合の実際に負担する費用の目安を示した表です。
ペット保険が適用されると、保険会社がカバーする割合(通常70~90%)によって、自己負担額が大きく変わります。
治療内容 | 治療費用の目安 | 自己負担額 | 備考 |
---|---|---|---|
骨折の治療 | 10万~30万円 | 2万~6万円 | 手術やギプス固定、リハビリなどが含まれる。 |
内臓損傷や内部出血の治療 | 20万~50万円 | 4万~10万円 | 内臓や血管の損傷による手術や入院が必要。 |
裂傷の治療 | 5万~15万円 | 1万~3万円 | 皮膚の深い切り傷などの縫合や手術。 |
交通事故による多岐にわたる治療 | 30万~70万円 | 6万~14万円 | 複数部位の損傷による手術や長期入院、リハビリが必要。 |
※80%カバーのペット保険の商品の場合
ペット保険の病気に対する治療費(内科系や感染症)
病気に対するペット保険は、内科的な病気や感染症にかかった際の治療費をカバーします。
ペットが感染症にかかると診断されることも多く、治療にかかる費用は場合によっては高額になります。
病気の早期発見と治療が重要なため、ペット保険に加入していれば安心です。
病気 | 治療費用の目安 | 保険適用後の自己負担額 | 備考 |
---|---|---|---|
犬パルボウイルス感染症 | 20万~50万円 | 4万~10万円 | 輸血や集中的な治療、長期入院が必要。 |
猫伝染性腹膜炎(FIP) | 30万~70万円 | 6万~14万円 | 抗ウイルス治療や抗生物質が必要。 |
慢性腎不全の治療 | 10万~30万円 | 2万~6万円 | 継続的な通院や点滴治療が必要な場合。 |
※80%カバーのペット保険の商品の場合
ペット保険の年齢や品種による保険料の差
ペット保険の保険料は、ペットの年齢や品種によっても変動します。
若いペットの場合は、健康状態が良いためペット保険の保険料は安くなる傾向です。
年齢が高くなると病気やケガをする確率が上がるため、ペット保険の保険料も高くなります。
また、特定の品種に特有の健康問題がある場合、その影響でペット保険の保険料が異なることもあります。
年齢 | 保険料 | 理由 |
---|---|---|
若いペット(1〜3歳) | 低め(1,000円〜2,000円程度) | 健康状態が良好で、病気やケガのリスクが少ない。 |
高齢ペット(8歳以上) | 高め(3,000円〜6,000円程度) | 病気やケガのリスクが増え、慢性的な病気の治療が必要になる可能性が高い。 |
健康状態や過去の病歴の影響
ペットの健康状態や過去の病歴によっても、ペット保険の保険料や補償内容が変わることがあります。
例えば、過去に大きな病気や手術を受けたペットは、ペット保険加入時にその情報を提供する必要があります。
その際、ペット保険の保険料が上がる場合や、特定の病気が補償対象外となることもあるため注意が必要です。
ペット保険に加入する際の流れ
ペット保険に加入する際の手順を順を追ってご紹介します。
これらのステップを踏むことで、適切なペット保険に加入でき、万が一の事態にも備えることができます。
ペット保険の保険会社を選定する
まず、どの保険会社でペット保険を契約するか決めることが最初のステップです。
複数の保険会社から比較して、自分のペットに最適なペット保険を見つけるために、以下の手順で進めていきましょう。
複数の保険会社から見積もりを取り、各社の保険内容や保険料、補償範囲などを比較します。
ペットの年齢や品種に応じた最適なプランを選ぶためには、具体的な見積もりを比較することが大切です。
オンラインでペット保険の見積もりを取得できるサービスも多いため、効率的に比較が可能です。
見積もりが揃ったら、それぞれのペット保険の保険内容を詳しく理解します。
ペット保険の保障範囲、免責事項、加入後の手続きの流れ、保険料の支払い方法などを確認しましょう。
とくにペット保険の保険料の変動や、年齢や健康状態による条件変更の可能性も理解しておくことが重要です。
ペット保険に加入するには、ペットに関する情報を記入した申込書や、ペットの健康状態を証明する書類(獣医師の診断書など)が必要です。
ペットの年齢や過去の病歴によって、追加書類を求められることもあるため必要書類を事前に準備しておくことが大切です。
準備が整ったら、実際に保険会社でペット保険の加入手続きを行います。ペット保険の手続きはオンラインで完結する場合もあれば、電話や郵送で行う場合もあります。
ペット保険の申込みには、ペットの詳細情報や、必要な書類を提出することが求められます。
ペット保険の手続きが完了すると、保険証書が届きます。
ペット保険の保険証書には、加入内容、保険料、保険期間や補償内容などの重要な情報が記載されていますので、必ず内容を確認し、適切に保管しましょう。
ペット保険の加入手続きが完了したら、保険料の支払いが開始されます。
支払い方法には月々、年払い、口座引き落としなどさまざまな方法があります。
支払い方法や期限を理解し、期日通りに支払うようにしましょう。
ペット保険に加入しない場合のリスク


ペット保険に加入しない場合、ペットが病気や事故に遭った際、すべての治療費を自己負担することになります。
ペットの治療には予想以上に高額な費用がかかる場合も多く、家計に与える影響は無視できません。
このセクションでは、ペット保険に加入しない場合のリスクを詳しく見ていきます。
ペット治療費用の自己負担とその実際
ペット保険に加入していない場合、ペットの治療費は全て自己負担となります。
とくに高額な治療が必要になった場合、予想外の出費が家計を圧迫することになります。
治療費の相場とペットの病気別の治療費
ペットの治療費は病気や怪我によって大きく異なります。
一般的に、急性の病気や外傷の場合、ペットの治療費は数万円から十数万円に及ぶことがあります。
さらに、ペットに手術が必要な場合は数十万円を超えることもあります。
- 軽度の治療:数千円〜数万円(風邪や軽い外傷)
- 中程度の治療:数万円〜10万円(骨折、尿道閉塞など)
- 重度の治療:10万円以上(がん治療、複雑な手術など)
例えば、猫が事故で骨折した場合、手術や入院で約10万円以上かかることもあります。
ペットが病気の場合、がんの治療では100万円を超える費用がかかることも少なくありません。
高額な治療費が家計に与える影響
ペットの予期しない高額な治療費が家計に与える影響は非常に大きいです。
急な支払いが必要になるため、貯金が少ない家庭ではかなりの負担がかかります。
これにより、生活費や教育費、住宅ローンなど他の支出を圧迫することになります。
ペットの治療費は保険に加入していない場合、全額自己負担となり、その支払いが経済的な問題を引き起こす可能性があります。
ペットが健康を害した場合の経済的な影響
ペットが病気や事故で健康を害した場合、治療費が高額になるだけでなく、長期的に家計に影響を与えることもあります。
とくに高齢のペットや慢性的な病気を持つペットの場合、治療費が継続的にかかる可能性があります。
治療や手術の費用負担の実態
ペットが病気にかかり、高額な手術や治療が必要となる場合、その費用は非常に大きくなります。
例えば、犬ががんにかかり、手術や放射線治療が必要になった場合、その費用は数十万円から100万円以上かかることがあります。
ペットは家族同様に大切にされているため、治療を諦めることなく、全額を自己負担で支払うという状況は家計に大きな影響を与えるでしょう。
<犬のがん治療に必要な費用目安>
治療方法 | 費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
手術 | 数十万円〜100万円以上 | がんの種類や手術内容で費用が異なる |
放射線治療 | 50万円〜100万円以上 | 複数回の治療が必要な場合があり、高額 |
化学療法(抗がん剤) | 10万円〜50万円前後 | 治療期間や薬の種類で費用が変動 |
免疫療法 | 10万円〜30万円前後 | 新しい治療法で、費用は比較的高い |
疼痛緩和(緩和ケア) | 数万円〜数十万円 | がんの進行具合に応じて、延命治療が行われる |
ペット保険なしで病気や事故に対応するリスク
ペット保険に加入していない場合、急な病気や事故に対応するために大きな額を準備しなければならなくなります。
とくにペットの事故や病気が重症化した場合、必要な治療費や入院費用が予想以上に高額になるため、家計への負担が非常に大きくなることがリスクです。
ペット保険なしでペットを守るための方法
ペット保険に加入しない場合でも、ペットを守るためにできる準備方法はあります。
以下の方法でリスクを軽減できますが、それでも高額な治療費を完全に補うことは難しいため、ペット保険への加入を検討することが重要です。
緊急時に備えるための貯金
ペットの治療費を自己負担で賄うためには、緊急時に備えて一定の貯金をしておくことが大切です。
ペットの治療には予想外の費用がかかることもあるため、普段からペット用の緊急資金を用意しておくと、万が一の時に落ち着いて対応できます。
緊急時のために、年間10万円〜20万円程度の貯金を目安に準備するのが理想的です。
定期的な健康診断で予防する方法
ペットが病気になる前に、定期的な健康診断を受けることも有効です。
早い段階でペットの病気を見つけることで、病気が進行してからの高額な治療費を抑えられます。
定期的な健康診断や予防接種を受けることで、ペットの健康を維持につながります。
ペット保険は必要?:まとめ
ペット保険に加入しないと、治療費を全て自己負担することになります。
ペットの病気や事故で必要な治療が高額になることが多く、家計に大きな負担をかけます。
予期しない支出に備えるためには、貯金や定期的な健康診断が有効ですが、最も安心なのはペット保険に加入することです。
ペット保険について相談したい方、見積もりを試してみたい方は、どんな小さな疑問でも大歓迎です。
お気軽に下記からご連絡くださいね。
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