複数物件の火災保険、一括見直しで得られる3つのメリット

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複数の物件をお持ちのオーナー様から、「マンションとアパートで保険会社がバラバラ、更新時期もズレていて管理が大変」というご相談を数多くいただきます。実は、複数物件の火災保険をまとめて見直すことで、保険料・管理の手間・補償内容という3つの面で改善が期待できるケースが少なくありません。本記事では、複数物件オーナー様が火災保険を一括見直しする具体的なメリットと進め方について、保険のプロの視点から解説いたします。

この記事を3行で解説
  • 複数物件の火災保険を一括見直しすると、保険料の最適化・管理の手間削減・補償内容の統一という3つのメリットが期待できます。
  • 物件ごとにバラバラな契約のままでは、セット割や新しい補償の選択肢を活かしきれていない可能性があります。
  • まずは現在の契約を一覧化し、「複数物件をまとめて見直したい」と保険代理店にご相談いただくことが第一歩です。
記事の筆者
保険アドバイザー

【保険コンサルタント:長谷川】
保有資格

  • 損害保険募集人資格
  • 生命保険募集人資格
  • 損害保険大学課程資格
  • FP2級

保険業界歴12年、火災保険取扱件数2,000件、保険金の請求対応の顧客満足度98%

目次

複数物件オーナーが直面する「保険バラバラ問題」とは

複数物件の火災保険証券を見比べるアパートオーナー

複数の物件を所有していると、火災保険の契約が気づかないうちに分散し、管理が難しくなっていくケースが少なくありません。ここでは、複数物件オーナー様に共通する「保険バラバラ問題」の実態を整理します。

物件ごとに異なる保険会社・更新時期

1Rマンションを複数室、さらにアパートを1棟所有しているオーナー様の場合、物件を取得したタイミングごとに異なる保険会社・異なる担当者から加入していることがよくあります。物件取得時にその都度の担当者の提案に従って契約した結果、気づけば保険会社も更新月もバラバラという状態になってしまうのです。

弊社にご相談いただくオーナー様からも、「あの物件の更新はいつだったか分からなくなる」というお声をよくいただきます。物件数が増えるほど、この管理負担は大きくなっていきます。

管理コストと補償漏れのリスク

更新のタイミングが物件ごとに異なると、毎年何度も保険の手続きに向き合う必要が生じます。保険会社ごとに担当者も異なるため、そのたびに物件の状況を説明し直す手間も発生します。

さらに見落とされがちなのが、特約の付帯状況が物件ごとに異なることこそ、複数物件オーナーが見落としやすいリスクだという点です。たとえば孤独死保険のような比較的新しい特約は、契約したタイミングによって一部の物件にしか付いていない、ということが起こり得ます。複数棟を所有する場合、各物件で特約の付帯状況が異なっていないかを確認すること自体が、見落とされやすいポイントといえます。

補足

保険バラバラ問題は「損」よりも「気づきにくさ」が本質です。一つひとつの契約は正しくても、全体として見たときに補償の抜けや無駄が生じているケースが多く見られます。

複数物件を一括見直しする3つのメリット

複数物件の火災保険をまとめて整理する保険相談の様子

複数物件の火災保険を一括で見直すことで得られる変化は、大きく3つに整理できます。保険料の最適化、管理の手間削減、補償内容の統一という3つのメリットを、それぞれ見ていきます。

メリット①保険料の最適化

複数物件をまとめて契約することで、保険会社によっては複数物件セット割や長期契約による割引が適用できるケースがあります。また、更新時期を統一して見直すことで、値上げ前のタイミングを逃さずに検討できるという利点もあります。

火災保険料は近年、上昇傾向が続いています。業界動向として、2024年10月には全国平均でおおむね1割程度の改定が実施され、2026年10月にもさらなる改定が予定されているとされています。こうした値上げの局面だからこそ、複数物件をまとめて見直すことで、値上げの影響を抑えながら適切な補償を維持できる可能性があるのです。

なお、実際にどの程度の削減が見込めるかは、物件の構造・所在地・現在の契約内容によって大きく異なります。「必ず安くなる」といった断定はできませんが、複数物件を横断して比較することで、単独では見えなかった選択肢が見つかることは少なくありません。

メリット②管理の手間削減

物件ごとにバラバラだった更新時期を統一すると、「毎年この時期に保険をまとめて見直す」というルーチンが確立できます。これにより、更新案内への対応や書類のやり取りが一本化され、管理の負担が軽減されます。

ここで重要になるのが担当者の継続性です。弊社では、複数物件をお持ちのオーナー様に対して、同じ担当者が継続してサポートする体制を大切にしています。毎年担当者が変わってしまう環境では、そのたびに物件の事情を説明し直す必要がありますが、担当者が変わらなければ、物件の特性や入居者層を理解した上での提案を重ねていくことができます。

メリット③補償内容の統一

複数物件を横断して見直すことで、孤独死保険や施設賠償責任特約といった、物件によって付帯状況が異なりがちな補償を、まとめて点検できます。「この物件には高齢の入居者が多いから、この特約を検討したほうがよい」といった判断も、複数物件を一元的に把握しているからこそ可能になります。

また、複数物件をお持ちのオーナー様の中には、将来的な相続を見据えて保険の契約者名義や保険金受取人を整理したいというご要望をお持ちの方もいらっしゃいます。一括見直しのタイミングは、こうした整理を進める良い機会にもなります。

複数物件を一括見直しすると何が変わるのか―モデルケースで解説

複数物件の火災保険料をシミュレーションするオーナーのイメージ

具体的なイメージを持っていただくために、複数物件を一括見直しした場合にどのような変化が起こり得るのか、モデルケースを用いて解説します。以下は特定の実例ではなく、一般的な状況を想定した仮定のケースです。

想定するオーナー様の状況

たとえば、1Rマンションを3室、10戸のアパートを1棟所有しているオーナー様で、物件取得のタイミングが異なるために保険会社が3〜4社に分かれており、更新月もバラバラというケースを想定します。このような状態では、「どの物件がどの保険会社だったか」を把握するだけでも一苦労です。

一括見直しで整理できること

このようなケースで一括見直しを行うと、まず現在の契約内容を一覧化し、物件ごとの補償内容・保険料・更新時期を横並びで比較することになります。その上で複数の保険会社から見積りを取得し、セット割や特約の見直しを含めて最適なプランを検討する、という流れになります。

見直しの結果として一般的に期待できるのは、更新時期が統一されることによる管理負担の軽減複数社を比較したことによる保険料の最適化、そして物件ごとにバラついていた特約の統一という3点です。具体的な削減額や削減率は物件の条件によって大きく異なるため、この記事では断定的な数字を示すことは控えますが、複数物件を横断して見直すことで、単独契約の更新では気づきにくかった選択肢が見えてくるという点は、多くのケースで共通しています

補足

本記事のモデルケースは説明用に一般化した想定例です。実際の保険料・削減効果は、建物の構造・所在地・築年数・現在の契約内容によって異なります。正確な見込みを知りたい場合は、実際の契約内容をもとにした個別のシミュレーションをご相談ください。

複数物件の火災保険を一括見直しする具体的なステップ

複数物件の火災保険を一覧化してチェックする様子

複数物件の火災保険を一括見直しする際は、次の4つのステップで進めると分かりやすくなります。

ステップ1 契約を一覧化する

まずは手元にある保険証券・更新案内・継続確認書を集め、物件ごとに情報を整理します。以下の項目をチェックしておくと、その後の比較がスムーズになります。

  • 物件名(1Rマンション〇室、アパート△棟など)
  • 保険会社名
  • 契約番号
  • 年間保険料
  • 更新日
  • 加入している特約(施設賠償責任・家賃収入・家主費用など)

一覧化する作業自体が手間に感じられる場合は、保険代理店に契約書一式を見てもらいながら整理を進める方法もあります。

ステップ2 保険会社と更新時期を棚卸しする

一覧化した情報をもとに、更新時期がいつ来るのかを可視化します。物件ごとの更新月が近い時期に集中している、あるいは大きくズレているといった状況が見えてくると、どの物件から手をつけるべきかが判断しやすくなります。

ステップ3 複数社へ見積りを依頼し比較する

複数の保険会社に、複数物件をまとめたプランで見積りを依頼します。ネット完結型の見積りサービスは手軽な一方、標準的なパッケージプランが中心になりやすいという特徴があります。一方、保険代理店を通じた見積りでは、複数物件のセット割や特約のカスタマイズを含めた比較ができる場合があります。弊社では特定の保険会社に偏らない立場で、複数社のプランを比較したご提案を行っています

ステップ4 乗り換えと契約を統一する

見直す保険会社が決まったら、旧契約の解約手続きと新契約の申し込みを進めます。ここで特に注意したいのが、新旧契約の間に火災保険が「空白期間」になってしまうリスクです。旧契約を先に解約せず、新契約の開始日を確認してから手続きを進めることが大切です。契約時には告知書の記入も必要になりますので、現在の物件状況を正確に申告することも忘れないようにしましょう。

複数物件の一括見直しで気をつけるポイント

複数物件の火災保険の補償内容を確認するイメージ

保険料の安さだけで判断しない

見直しの際、保険料の安さだけに注目すると、必要な補償が薄くなってしまうおそれがあります。建物本体の補償額・家財補償・水災補償・特約の有無は、必ず確認しておきたいポイントです。

特に孤独死保険のような比較的新しい商品は、古い契約のままでは選択肢に入っていないことがあります。弊社の実務経験から申し上げると、通常の火災保険では孤独死特有のリスクは補償されないケースが多く、家賃補償が一定期間付く商品を選ぶかどうかは、入居者層によって検討の余地があるポイントです。

なお、地震保険の要否についても複数物件を横断して検討しておきたいテーマです。詳しくは賃貸経営に地震保険は必要?複数物件見直しのポイントでも解説していますので、あわせてご確認ください。

新旧契約の空白期間を作らない

旧契約の解約日と新契約の開始日がずれてしまうと、火災保険に未加入の期間が発生してしまいます。乗り換えの際は、新契約の開始が確定してから旧契約を解約する順序を徹底することが重要です。

特約の継続性を確認する

既存の契約に付いていた施設賠償責任特約や家賃収入特約が、新しい契約にもきちんと引き継がれているかを確認しましょう。また、複数物件の保険を見直すタイミングは、将来の相続を見据えた契約者名義・保険金受取人の整理を検討する機会にもなります。

注意

保険料の比較だけに気を取られると、必要な補償が漏れてしまうことがあります。見直しの際は「安くなったか」だけでなく「補償内容が維持・改善されているか」もあわせて確認することをおすすめします。

なぜ保険代理店に相談する方が得なのか―ttmgtの強み

複数物件オーナーに保険プランを説明する保険コンサルタント

複数物件の火災保険を自分で比較・見直すことも可能ですが、保険代理店に相談することで得られる価値もあります。ここでは、弊社にご相談いただく意義について整理します。

担当者が変わらない―複数物件の事情を一人のプロが把握

弊社では、複数物件をお持ちのオーナー様に対して、同じ担当者が継続してサポートする体制を大切にしています。「毎年同じ担当者に相談できる」という環境があると、担当者が物件特性や入居者層を理解した上で、ご提案を重ねていくことができます。毎年担当者が変わりやすい大手代理店とは異なる対応と考えております。

複数の保険会社から中立的に比較できる

弊社は三井住友海上火災保険株式会社、損害保険ジャパン株式会社と取引のある独立系の保険代理店です。特定の保険会社に偏ることなく、複数のプランを比較しながらご提案できる立場にあります。ネット完結型の見積りサービスでは単一物件の標準プランに限定されがちですが、弊社では複数物件のセット割や特約のカスタマイズを組み合わせたご提案が可能です。

更新時期を逃さない継続的なサポート

新しい契約を結んで終わりではなく、毎年の更新時期に合わせて「見直しの時期が来ました」とご案内する体制を整えています。孤独死保険のような新しい商品が登場した際にも、「こういう選択肢もあります」とお伝えできるのは、継続的にお付き合いいただいているからこそです。

なお、弊社の保険コンサルタントは、損害保険募集人資格・生命保険募集人資格・損害保険大学課程資格・FP2級を保有し、火災保険の取扱実績は2,000件にのぼります(複数物件に限定した件数ではなく、火災保険全体の取扱実績です)。こうした知見をもとに、複数物件ならではの事情を踏まえたご提案を行っております。

なお、アパートオーナー様向けの火災保険の選び方については、当社でも別途詳しい解説記事を準備中です。公開され次第、あわせてご参照いただけるようご案内いたします。

まとめ

複数の物件をお持ちのオーナー様にとって、火災保険の一括見直しは単なる節約ではなく、リスク管理の質を高める機会です。保険料の最適化・管理の手間削減・補償内容の統一という3つのメリットを得るためには、まず現在の契約を一覧化し、複数社を比較できる保険代理店に相談することが近道です。

弊社では、複数物件の事情を熟知した担当者が、特定の保険会社に偏らない立場で最適なプランをご提案いたします。「物件ごとに保険会社がバラバラで管理が大変」と感じていらっしゃる場合は、まずは現状の契約内容の整理からお気軽にご相談ください。

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よくある質問

複数物件の火災保険をまとめると、保険料はどのくらい下がりますか?

削減額や削減率は、物件の構造・所在地・築年数・現在の契約内容によって大きく異なるため、一概にお答えすることはできません。ただし、複数物件をまとめて比較することで、単独契約では気づきにくかった選択肢が見つかるケースは少なくありません。詳しくは「複数物件を一括見直しする3つのメリット」を参照してください。

保険会社を乗り換える際、現在の契約はいつ解約すればよいですか?

新しい契約の開始日が確定してから、旧契約を解約する順序が基本です。先に解約してしまうと、火災保険に未加入の「空白期間」が生じてしまうおそれがあります。詳しくは「複数物件の火災保険を一括見直しする具体的なステップ」のステップ4を参照してください。

複数物件向けの火災保険という商品は存在しますか?

「複数物件専用」という単一の商品があるわけではありませんが、保険会社によっては複数物件をまとめて契約する際のセット割や、複数棟契約向けのプラン設計に対応している場合があります。どのような組み合わせが可能かは保険会社ごとに異なるため、複数社を比較できる保険代理店へのご相談をおすすめします。

孤独死保険は複数物件それぞれに必要ですか?

入居者層や物件の特性によって必要性は異なります。高齢の入居者が多い物件では検討の余地が大きく、若年層向けの物件では優先度が下がる場合もあります。複数物件を横断して特約の付帯状況を確認することが、見落としを防ぐポイントです。詳しくは「複数物件の一括見直しで気をつけるポイント」を参照してください。

見直しの相談に手数料はかかりますか?

弊社では、複数物件の見直しに関するご相談を無料で承っております。まずは現在の契約内容の整理からお気軽にお問い合わせください。

見直しでおすすめの保険会社はどこですか?

物件の構造や所在地、オーナー様のご意向によって最適な保険会社は異なるため、特定の一社を一律におすすめすることはございません。弊社では複数の保険会社のプランを中立的に比較した上で、お客様の複数物件の事情に合わせたご提案をいたします。


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