孤独死保険への加入を検討する際、最初に気になるのは「結局、いくらかかるのか」ではないでしょうか。本記事では、孤独死保険の保険料相場を家主型・入居者型に分けて整理し、月額・年額それぞれの目安がひと目でわかるようにまとめました。あわせて、保険料に差が出る理由や、価格だけで選ぶと後悔しやすいポイントもご紹介します。
- 孤独死保険の保険料は、家主型で月280〜750円/戸程度、入居者型で月数百円〜1,000円程度が目安です
- 金額の差は補償範囲・家賃補償期間・加入条件・戸数規模など、複数の要因の組み合わせで生まれています
- ご自身の物件・お立場に合った選び方は、家主型・入居者型それぞれの詳細記事、または弊社への個別相談でご確認ください

【保険コンサルタント:長谷川】
保有資格
- 損害保険募集人資格
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- FP2級
保険業界歴12年、火災保険取扱件数2,000件、保険金の請求対応の顧客満足度98%
孤独死保険の保険料相場|一目で分かる費用表
孤独死保険の保険料は、商品タイプによって大きく変わります。家主型はおおむね月280〜750円/戸、入居者型は月数百円〜1,000円程度が目安です。まずは月額・年額を並べた費用表で全体像を把握しましょう。
| 保険タイプ | 商品例 | 月額換算の目安 | 年額換算の目安 | 契約単位 |
|---|---|---|---|---|
| 家主型(4〜19戸) | 無縁社会のお守り(アイアル少額短期保険) | 390円/戸 | 4,680円/戸 | 年間契約 |
| 家主型(50戸以上) | 無縁社会のお守り(アイアル少額短期保険) | 280円/戸 | 3,360円/戸 | 年間契約 |
| 家主型 | 大家さんの安心ぷらす(スターツ少額短期保険) | 750円/戸 | 9,000円/戸 | 年間契約 |
| 家主型 | 大家の味方(あそしあ少額短期保険) | 要見積り(家賃基準) | 要見積り | 商品により異なる |
| 入居者型 | 各社取扱商品 | 数百円〜1,000円程度 | 数千円〜1万円程度 | 年間契約が主流 |
上表の金額はあくまで目安です。同じ「孤独死保険」という括りでも、補償内容や加入条件によって価格帯は大きく異なります。この点については次の章で詳しく解説します。孤独死保険という制度そのものの仕組みをまだご存じない方は、先にアパートオーナーの孤独死保険もあわせてご覧ください。
家主型孤独死保険の保険料相場
家主型は物件のオーナー(大家)が契約者となり、保険料を負担するタイプです。取扱商品を見ると、月280円台〜750円/戸程度という幅があります。同じ会社の商品でも、契約戸数が多いほど1戸あたりの単価が下がる逓減構造を採用しているケースがあり、たとえば無縁社会のお守り(アイアル少額短期保険)では、4〜19戸で月390円/戸、50戸以上になると月280円/戸まで下がる料金体系です。物件数が多いオーナー様ほど、まとめて加入することで単価を抑えられる可能性があります。
家主型の詳しい比較・おすすめ商品は、孤独死保険 家主型おすすめ比較で詳しく解説しています。
入居者型孤独死保険の保険料相場
入居者型は、賃貸借契約に付帯する形で入居者自身が加入するタイプです。取扱商品の傾向としては、月額で数百円〜1,000円程度、年額に換算すると数千円〜1万円程度が目安とされています。家主型と比べて1戸あたりの負担額の差が大きくなりにくいのが特徴ですが、商品によって補償範囲や請求できる相手(家主 or 入居者の遺族)が異なるため、金額だけで判断するのはおすすめできません。
入居者型の詳しい特徴は、孤独死保険は入居者型?家主型?をご参照ください。
なぜ保険料に差が出るのか|費用に影響する4つの要因
同じ孤独死保険というくくりでも、なぜここまで保険料に差が出るのでしょうか。弊社が複数商品を比較してきた実績からは、主に4つの要因が価格に影響していることがわかります。安さだけを基準に選ぶと、いざという時に補償が足りないケースがあるため、まずは違いの背景を理解しておきましょう。
補償範囲の違い
原状回復費用の補償上限は商品によって異なります。無縁社会のお守り(アイアル)は1事故100万円限度、大家の味方(あそしあ)は1事故300万円限度に加えて臨時費用(孤独死時20万円・殺人時50万円)が付帯、大家さんの安心ぷらす(スターツ)は実損100万円限度です。同じ月額水準に見えても、上限額が3倍近く違う組み合わせもあるため、補償範囲は必ず確認しておきたいポイントです。
家賃補償期間と保険料の関係
家賃補償の対象となる期間も、商品ごとに差があります。無縁社会のお守り(アイアル)は1事故200万円限度・最長12ヶ月・補償率80%、大家の味方(あそしあ)は最大6ヶ月分、火災保険の家主費用特約(主要損保各社共通)は事故発見日から180日以内が対象期間の目安です。補償期間が短いほど保険料は抑えられる傾向がありますが、その分、空室が長引いた際の自己負担リスクは残ります。
加入条件と免責
加入条件の緩さ・厳しさも価格差につながります。無縁社会のお守り(アイアル)は4戸室以上での一括申込が必須、大家の味方(あそしあ)は代理店経由のみの申込、大家さんの安心ぷらす(スターツ)は原則1棟単位(区分所有は戸室単位も可)となっています。また火災保険の家主費用特約は、2018年8月1日以降を保険始期とする契約が対象という条件もあります。加入条件が細かく設定されている商品ほど、リスクを絞り込める分、保険料が抑えられている傾向があります。
複数戸・複数年契約での割引
複数戸をまとめて契約すると、1戸あたりの単価が下がる商品があります。先述の無縁社会のお守り(アイアル)では、4〜19戸で月390円/戸、50戸以上では月280円/戸という段階的な料金体系が確認できました。複数物件をお持ちのオーナー様は、まとめて見直すことで単価を抑えられる可能性があります。なお、契約年数(2年・3年契約等)による割引の有無は商品によって異なるため、気になる方は個別にご確認ください。
家主型と入居者型|どちらを選ぶ?費用と負担の違い
家主型と入居者型のどちらを選ぶべきかは、保険料だけでなく「誰が負担するか」「どんな物件運用をしているか」で決まります。まずは両者の違いを表で整理します。
| 比較軸 | 家主型 | 入居者型 |
|---|---|---|
| 保険料の目安 | 月280〜750円/戸程度 | 月数百円〜1,000円程度 |
| 保険料の負担者 | オーナー(大家) | 入居者 |
| 加入条件 | 商品により戸数・棟単位の条件あり | 賃貸借契約に付帯する形が多い |
| メリット | 複数戸をまとめて管理・比較しやすい | 物件単位で導入しやすい |
| 留意点 | 商品により加入条件(戸数要件等)がある | 入居者ごとの加入状況を把握する手間が生じる場合がある |
家主型を選ぶべき場合
複数の物件を運用しているオーナー様や、原状回復費用・家賃損失の自己負担をできるだけ抑えたい方には、家主型が選択肢になりやすい傾向があります。まとめて加入することで単価を抑えやすい点も特徴です。詳しい商品比較は孤独死保険 家主型おすすめ比較をご覧ください。
入居者型を選ぶべき場合
単体物件の運用や、入居者側のトラブル対応も含めて備えたい場合には、入居者型が検討候補になります。賃貸借契約と合わせて案内できる点もメリットです。詳しくは孤独死保険は入居者型?家主型?でご確認いただけます。
複合型(家主型+入居者型)という選択肢
複数物件を運用されているオーナー様の場合、物件タイプや入居者層に応じて、家主型と入居者型を組み合わせてご提案できる場合もあります。どちらか一方に絞らなければならないわけではありません。物件ごとの事情に合わせた組み合わせをご検討の際は、個別にご相談いただくことをおすすめします。
保険料以上に確認すべきポイント|安さだけで選ばない理由
月額の数字だけを比較して選ぶと、いざという時に「思っていた補償と違った」ということになりかねません。保険料の安さだけで判断すると、補償上限や補償期間の不足に気づかないまま契約してしまうリスクがあります。ここでは、契約前に確認しておきたい3つの視点を整理します。
原状回復費用の上限は十分か
孤独死が発生した際の実際の損失額は、日本少額短期保険協会「第7回孤独死現状レポート」によると、原状回復費用(特殊清掃含む)が平均約38万円・最大約450万円、家賃損失が平均約31万円、遺品整理・残置物処理費用が平均約24万円・最大約178万円とされています。原状回復費用だけを見ても、商品の補償上限が100万円の場合と300万円の場合とでは、万一の際の自己負担の余地が大きく変わります。
補償上限が100万円と表示されていても、特殊清掃や大規模な原状回復が必要になった場合、実際の費用が上限を超えて自己負担が発生するケースも想定しておく必要があります。
家賃補償期間は物件の募集期間に合っているか
商品によって家賃補償の対象期間は異なり、最長12ヶ月のものから、6ヶ月・180日以内までとさまざまです。一般的な賃貸物件の空室募集期間は、首都圏で平均4.4ヶ月程度、全国的には3〜6ヶ月程度が目安とされています(不動産管理関連のコラム等による一般的な目安であり、孤独死後の特殊な募集条件に限定した統計ではありません)。補償期間が募集にかかる期間より短いと、その分は自己負担になる可能性がある点は押さえておきましょう。
特約・免責条件をよく読む
加入前には、以下のような項目を確認しておくと安心です。
- 孤独死以外の死亡(自殺・事故等)も補償対象になっているか
- 免責金額(自己負担額)の有無と金額
- 特殊清掃・遺品整理費用が補償に含まれているか
- 契約始期の条件(例:特定の年月以降の契約が対象など)
- 申込方法の制限(代理店経由のみ等)
たとえば火災保険の家主費用特約では、2018年8月1日以降を保険始期とする契約が対象となる、といった条件が設けられている商品もあります。商品ごとに免責事項や適用条件が異なるため、契約前に必ず個別の約款・重要事項説明書でご確認ください。
複数商品の保険料を比較するなら|弊社への相談もお気軽に
ここまでご紹介した保険料相場は、あくまで一般的な目安です。実際にどの商品が最適かは、物件の規模・築年数・入居者層によって変わります。弊社では、特定の保険会社に偏らず、複数社のプランを比較した上でご提案する体制を取っています。
保険代理店に相談するメリット
ご自身で複数の保険会社のサイトを一つひとつ確認して比較するのは、時間も手間もかかります。弊社では、業界歴の長いスタッフが複数商品を比較検討した上で、お客様の物件特性やご事情に応じたプランをご提案いたします。担当者が変わりにくい体制のため、長期的なお付き合いの中で継続的にご相談いただける点も特徴です。
ご相談の流れ
ご相談は、大きく3つのステップで進めます。
- 現状のヒアリング(物件の規模・現在の加入状況など)
- 複数商品の比較・ご提案
- ご納得いただいた上での加入手続き
押し売りはいたしませんので、まずは現状の整理だけでも構いません。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
まとめ
孤独死保険の保険料は、家主型で月280〜750円/戸程度、入居者型で月数百円〜1,000円程度が目安です。ただし、補償範囲・家賃補償期間・加入条件・戸数規模といった要因によって、実際の金額や補償内容には大きな差があります。価格の安さだけで選ぶのではなく、原状回復費用の上限や家賃補償期間が、ご自身の物件運用に合っているかを確認することが大切です。
具体的な商品選びについては、孤独死保険 家主型おすすめ比較、孤独死保険は入居者型?家主型?、損保ジャパンの孤独死保険もあわせてご参照ください。孤独死保険という制度全般の基礎からもう一度確認したい方は、別記事「孤独死保険 選び方 アパートオーナー」も参考になります。複数商品を比較しながらご自身に合ったプランを検討したい方は、弊社までお気軽にご相談ください。

